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南カリフォルニアに位置するジョシュアツリー国立公園は、サンディエゴから最も近い国立公園です。私たちが唯一2回以上足を運んでいる国立公園なのですが、近いがゆえにいつも2-3時間ほどしか滞在したことがありませんでした。近いといえども、往復で5時間ほどかかるので。
数ヵ月前になりますが、ついにキャンプに行ってきたので、今回はジョシュアツリー国立公園の基本情報と併せてキャンプについて書いていこうと思います。
Joshua Tree National Park基本情報
ジョシュアツリー国立公園(Joshua Tree National Park)は南カリフォルニアの中央に位置しています。一年中乾燥していて降水量もほぼない砂漠気候です。夏の暑い時は40℃を超え、冬の日中は15℃と過ごしやすいですが、夜はかなり冷え込みます。
国立公園の名前にもなっているジョシュアツリー。国立公園に近づくと、あちこちに生えているのに気が付きます。ジョシュアツリーはアガベ(多肉植物)に属するのだとか。
その昔、原住民にとってとても馴染みのある植物で、葉っぱはバスケットやサンダルを作るのに使用し、花から採れる種は、生で食べたり炒ったりして貴重な栄養源だったそうです。
国立公園内からジョシュアツリーを持ち去るのは違法になるので気をつけましょう!そんな大きなものどうやって?と思いますが、実際にニュースになっているのをみたことがあるので、高く売り捌く人がいるのでしょうね。
Fun Fact!
Joshua TreeといえばU2を思い浮かべる人がいますか?
パークレンジャーがよく聞かれる質問のうちの一つに、「U2のアルバム撮影はどこでされたんですか?」というのがあるそうです。(Leave only footprintsという本に書かれていました)
実際はジョシュアツリー国立公園の中ではなく、デスバレー国立公園の方に近い、Darwinという町にあったそうです。ソースはこちら
そのジョシュアツリーはもう倒れているそうですが、U2ファンの地となっているのだとか。
余談ですが、私たちがフィレンツェへ行った時に、Joshua Tree Pubというバーを見つけたので、バーテンダーに「なんでこの店名なの?」と聞いたところ、「U2のアルバムから来てるんだ」と教えてくれました。
私たちは国立公園の方しか知らなかったので、U2がYouTubeに聞こえてハテナ??で理解するのにしばらくかかりました😂というどうでもいい小話があります。
国立公園までの行き方
サンディエゴからジョシュアツリーへは、北東へ約165マイル(265キロ)3時間ほどで到着します。
LAからは140マイル、またカリフォルニアの東にあるので、ラスベガス(215マイル)やフェニックス(222マイル)からのアクセスもできます。
ジョシュアツリーへ行くのも、中に入ってからも公共交通はないので、車で行くかツアーで行くかになります。
ベストシーズンは?
上記にも書きましたが、夏は熱中症の危険があるほどに暑くなります。背の高い影になるものがないし、日差しが強いので、年中日除けは持って行った方がいいです。
冬は日中だと暖かい時もありますが、雪が降るほど寒くなる時もあります。
南カリフォルニアだからと言って暖かいと思って行けば、ダウン持って来ればよかった🥶ということもありますので(経験あり)、夏以外の季節でも防寒着は持って行った方がいいです。
私がお勧めするベストシーズンは春!
お勧めする理由は、過ごしやすい気温、またカクタスガーデンがイキイキしてとてもキレイだったのを覚えています。
ジョシュアツリーに行くときは、日除け、防寒着を忘れずに!
どこに泊まる?
国立公園内にはキャンプ場以外宿泊施設はないので、キャンプをするか周辺ホテルに宿泊となります。
キャンプ
キャンプサイトは全部で8ヶ所ありますが、ジョシュアツリーは人気なので、予約が必要なキャンプサイトは週末は早めに埋まってしまいます。
キャンプサイトの情報はこちらから
予約は公式サイトから
いちかばちかになりますが、早い者勝ちのキャンプサイトもあるので、予約が取れなくてもチャンスはあります!私たちは予約が取れなかったので、運に賭けました😆
予約が必要
Black Rock, Cottonwood, Indian Cove, Jumbo Rocks, Ryan
早い物勝ち First-Come, First-Served
Belle, Hidden Valley, White Tank
もしパーク内でキャンプサイトが取れなかった場合は、国立公園周辺でキャンプすることもできます。
無料のキャンプ場(BLM)から有料のキャンプ場まで色々あるのですが、公式のサイトに情報があるのでチェックしてみてください。
Camping Outside of the Parkリンク
BLMはキャンプ用に土地を開放していて、基本無料ですが、トイレやゴミの収集はないので、子連れには厳しいかなと思い、私たちは利用したことがありません。
キャンピングカー(RV)だと問題ないかもしれません。
周辺ホテル
ジョシュアツリーへはフリーウェイ62を使って行く人が多いと思いますが、フリーウェイ沿いにいくつもホテルがあるので困ることはないかと思います。
Yucca ValleyやTwentynine Palmsへ行けばレストランやスーパーなどあるので、食料の心配もありません。少し離れますが、Palm Springsまで出れば、全く不自由はないです。
その他airbnbでも宿泊先を探すことができます。
入園料は?
ジョシュアツリーへの入園は有料です。当日エントランスで支払うか、あらかじめオンラインでチケットを購入することができます。
車両パス(7日有効) $30
ジョシュアツリー年間パス $55
他の国立公園にも行く予定がある場合は、63ヶ所全ての国立公園に行ける年間パス($80)の購入がおすすめです。
年パスの種類はこちらの記事を参考にしてくださいね。
2023年完全版 一度は訪れたい! 全身で地球を感じられるアメリカ国立公園
その他にモーターサイクルパスや徒歩や自転車で入る人のためのパスなどもあります。
必需品は?
上記にも少し書きましたが、ジョシュアツリーは砂漠気候なので、暑い時は暑いし、寒い時は寒いです。日差しも強いので日除けも年中必要になります。
また、国立公園の中で水分補給をする場所はないので、必要以上の水も忘れないでください。
国立公園に入る前に確認したいもの、あったら便利なものを以下にまとめました。
必需品リスト
- たくさんの水
- 日焼け止め
- 食べ物
- 日除け(帽子、サングラス、長袖、長ズボン)
- 防寒着
- ファーストエイドキット(絆創膏、消毒液くらいはあったほうがいいです)
- ガソリン(入園前にガソリンがあるか確認しましょう!)
- オフラインマップ(Googleマップでエリアマップをダウンロード、AllTrailsアプリでトレイルマップをダウンロードがお勧めです)エントランスで紙のマップももらえます
観光・見どころ・楽しみ方
ジョシュアツリー国立公園では、私的に3つの要素が楽しめると思っています
- ジョシュアツリー
- どこからともなく現れる巨大岩
- カクタスガーデン
公園内をドライブしていると、ジョシュアツリーの森を走っていたかと思いきや、どこから落ちてきたんだろう?という大きな岩が現れ、またそれもなくなり、ふわふわしたカクタス群が現れたり。
一つのパークでいろんな顔を見せてくれるジョシュアツリーです。
お勧めのアクティビティーはハイキング
平坦な道を散策する、初心者でも楽しめるトレイルや、岩山を登ったり降りたりする中上級者向けまで様々です。ハイキングに出るときは、念を押しますが、日除けと必要以上の水を忘れずに!
ロッククライミングを楽しむ人々もいますし、自転車で散策したり、本格的なマウンテンバイクを楽しむ人々も見かけます。
またどこで撮っても絵になる写真が撮れるので、私はカメラを必ず持っていきます。
お勧めのハイキングスポット
ジョシュアツリーのいいところは、あらかじめ下調べをしなくても、車を路駐して名前がないところでもハイキングできるところ。
今回は私が行ったことのあるトレイルを書いています。子連れや足腰に自信がない方に優しい簡単なトレイルです。
Arch Rock Trail(トレイル情報)
難易度: 初級 距離: 1.4マイル(2.2km) 標高差: 88フィート(26m)
Hall of Horrors(トレイル情報)
難易度: 初級 距離: 0.6マイル(1km) 標高差: 26フィート(8m)
Cholla Cactus Garden(トレイル情報)
難易度: 初級 距離: 0.3マイル(500m) 標高差: 9フィート(2.7m)
Mastodon Peak(トレイル情報)
難易度: 初級 距離: 2.6マイル(4km) 標高差: 423フィート(128m)
初級ですが、頂上付近はちょっとロッククライミングします。
あと、頭蓋骨に見えるSkull Rock岩や眺めがいいKeys Viewなどは歩かなくても行ける有名どころです。
ジョシュアツリーと合わせて行きたい周辺情報
パームスプリングス
ジョシュアツリーから一番近い大きな街です。車で1時間ほどかかりますが、リゾートホテルなどもあり、ショッピングを楽しんだり、ゆったりできます。
デザートヒルズプレミアムアウトレット(Desert Hills Premium Outlets) 40マイル(64km)
1時間弱のドライブで、こちらのアウトレットモールへ行くことができます。
国立公園巡り
ジョシュアツリーと合わせて行ける国立公園はこちら
カリフォルニア
- チャネル諸島 197マイル(317キロ) ⚠️フェリーで行くので、港があるVenturaまでの距離です
- セコイア 306マイル(492キロ)
- キングスキャニオン 320マイル(514キロ)
- デスバレー 223マイル(358キロ)
- ピナクルズ 381マイル(613キロ)
- ヨセミテ 370マイル(595キロ)
アリゾナ
- グランドキャニオン 375マイル(603キロ)
ユタ
- ザイオン 356マイル(572キロ)
合わせて読みたい国立公園の記事はこちら
今回のプラン
ジョシュアツリーキャンプへ行ったのは、10月の普通の週末でした。
Day 1
ビッグベアーハイキングへ行った時に経験済みなのに、金曜の午後はうんともすんとも行かない渋滞があることをすっかり忘れて、まんまとハマってしまいました。
渋滞があるのは、テメキュラ周辺です。日常の渋滞に加えて、週末を利用してラスベガスに行ったり山に行ったりする人で混み合うので、特に金曜の午後は気をつけましょう。(自分向けの言葉です)
今回のキャンプは、予約が取れなかったので、早い者勝ちキャンプ場を探す予定でしたが、ジョシュアツリー周辺に着いたのは夜の7時ごろ😓
初日は諦めて近場のホテルに一泊して、次の日朝イチでキャンプ場を探すことにしました。
この日寄ったカレー屋さんが予想以上に美味しくて、レストラン開拓できたのはよかったです。
Sam’s Indian Food & Pizza
61380 Twentynine Palms Highway #13, Joshua Tree, CA 92252(Map)
寝るだけ、安いところでいいと選んだモーテル
Motel 6 Twentynine Palms, CA
72562 Twentynine Palms Highway, Twentynine Palms, CA 92277(Map)
Day 2
キャンプ場獲得のため、朝早くに出発。
まずはエントランスから一番近いHidden Valleyをチェック。普通の週末でも金土日と2泊3日でステイしている人が多く、ここは取れませんでした。
次にBelleへ行ってみました。ここは数カ所空きがあったので、すぐさま確保!大きい石がゴロゴロあって、子どもたちも飽きることなく遊べそうでした。
今までの経験上、場所を確保したら、キャンプ場入り口ある紙に個人情報を書いて支払い、という流れなのですが、紙が見当たらない。
ま、とりあえずレンジャーが来るのを待とうか、ということになり、テントを立てたりコーヒーを作ってくつろいだり。
見回っていたレンジャーに聞いてみると、とりあえず紙に滞在日程を書いてわかるようにクリップで止めておいて。支払いは帰る時にゲートで払えばいいから、というなんか適当な感じでした😆
準備ができたら早速ハイキングへ!
Arch Rock Trailへ
Belleキャンプ場からも近かったので、まずはArch Rockを探しに行きました。
少し歩けば「ママ抱っこ〜」と言うジンですが、今回も安定の抱っこコール。
トレイルは平らで脇に石が並んでいたので、石の上を歩こう!となんとか歩かせながら進みました。
そしたら今度はすぐ「トイレー」😓
Arch RockはBelleからも近いですが、White Tankキャンプ場がすぐ隣にあるので、そこのトイレを使わせてもらうことにしました。
トイレはボットン式ですが、駐車場があるところ、キャンプ場にはあるので、長時間ハイクでなければ心配はないと思います。
繰り返しになりますが、トイレの心配はなくても、水の補給をするところがないので、たっぷりの水を持って行きましょう!
トイレから戻って、気を取り直してアーチ探しへ探検!
Arch Rockと書いてある看板を見つけると、写真を撮るためにまぁまぁ列が並んでいました。
アーチの真下に行くには、少しだけ岩を登るので、ヘルプが必要な方もいるかと思います。
上2人はヒョイっと登りましたが、5歳のジンはお尻を押してあげる必要がありました。
こういう時はお互い様ということで、みんな気さくに写真を撮ってくれます。グループ全員の写真を撮りましょう!
アーチロックの後は、行ったことないところへ行こうということになり、南下してLost Palms Oasisへ向かいました。
何もない砂漠地帯を走ること45分ほど、オアシスへつきました。
オアシスという名前の通り、どこからともなく巨大な椰子のジャングルみたいなところに行きつきました。
Fun Fact!
Oasis オアシスは、「オエイサス」に近い発音って知ってました?
着いた時にはジンは寝ていたので、私、まりな、バンスでハイキングへ行ってきました。
二人を車に残しているし、ちょっと近場の散策だけするつもりが、Mastodon Peakという山登りまでしてしまいました😆
すぐ戻るつもりだったので、水もそんなに持ってこず。
あまり暑くなかったのが幸いですが、また口しょっぱく言いますが、水は必ず持ち歩きましょう💧
Mastodon Peakは4kmほどのループですが、山を登る場面があるので、短くても良い経験ができると思います。ピークからの眺めも、ちょうど夕暮れ時で綺麗でした!
ごめんねーと言いながら車に戻りましたが、幸いジンもまだ寝ていて、アーロンも本を読んで昼寝してた、といい休憩時間が取れたようでした。
そこからキャンプ場に戻り、初めてのジョシュアツリーでのテント泊。
昼間の天気と打って変わって、だんだん風が強くなってきて、暗くなるにつれ気温も下がってきました。
スープを作ってたんですが、コンロの風よけも役立たずで、なかなか温まらない。。。
2時間くらい経ってやっと具材に火が通り、暖かいスープにありつける、と思いきや、ボウルに入れた途端冷めてしまい😭
「スープジャーを持っていく」ことを学びました。
そして寒い時はキャンプファイヤーで暖を取ること!
実は煙の匂いが付くし、汚くなるし、しばらくキャンプファイヤーをしないキャンプが続いていたので、今回のキャンプも薪は用意してきませんでした。
隣で暖かそうに火の周りで暖を取っている人を横目で見ながら、冬はキャンプファイアー必須だね、と学ばせてもらいました。
その後も風は止むどころかどんどん強くなっていき、ご飯の後も外は寒くてやることもないので、さっさとテントに入りました。
家族に聞いてみました!
お題:キャンプの醍醐味は
まりな:ファミリータイムとスモア!
バンス:Same
アーロン:自然。キャンプでしか経験できないことがたくさんある。
ジン:カレー
との返事が返ってきました。
私が思うキャンプの醍醐味は、
- 外で食べるご飯のおいしさ
- 家族のコミュニケーションがより増すこと
- 満点の星空
- 不便・制限のある中過ごして、家や普段の生活にありがたみを感じることができる
です。
皆さんのキャンプの醍醐味をぜひコメントで教えてください!
Day 3
結局朝方まで風が止むことはなく、寒さの面では大丈夫だったのですが、今持っているキャンプアイテムだと今回の気温がギリだね、ということを学びました。(このキャンプのあと、寝袋を追加しました)
本当に風が強くて、テントがぺちゃんこになった瞬間が、寝ながらも感じ取れました😂
寝たような寝てないような感覚で朝起きて、昨日のスープを温め直し。
この次の日の朝に食べる残り物も特別美味しく感じるのは私だけでしょうか?
チェックアウトが11時ごろだったので、ご飯を食べたらすぐに撤収作業に入ります。
荷物を全部車に詰めて、帰る前に軽いハイキングをして帰ろうということになり、Hall of Horrorsへ立ち寄ってみました。
子どもたちは着替えもせずに、パジャマにジャケットをかぶって(まだ風が強い)やる気ない感じだったんですが、岩がもりもりある場所に着くと登ったり隠れたり追いかけっこをしたりと大はしゃぎ。
自然とできた天然の公園のようです。
家にいるとプレステかネットフリックスか、というくらい画面に釘付けな我が家の子どもたちですが、こうやってキャンプに出るとスクリーンのことは忘れてしまうようで、自然の中で遊ぶことや絵を描いたりしてその環境を楽しんでくれています。これもいつまで続くでしょうか。いつまでも続いてほしいです。
私もできるだけキャンプはもちろん旅行の時は、スマホはマップか写真の用途でしか使わないように心がけています。そもそも国立公園の場合はほぼ電波がないのですが😅
大きいな岩の塊をぐるっと一周してサンディエゴへ向かいました。
今回のジョシュアツリーキャンプは、長年やりたかったことの一つだったので、運よく早い者勝ちのキャンプサイトが取れてよかったです!
強風さえなければ、気温も過ごしやすく、10月はいいシーズンだと思いました。
強風があったからこそ、新しい体験や学びもできたので、ま、それはそれでよかったです!
日帰りでも十分に楽しめるので、ぜひ週末旅行やアメリカ西海岸旅行の目的地の一つに加えてみてくださいね!!
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